経理のしくみ
1.経理の仕組み(記帳方法・入門編)
たとえば、あなたが個人事業者や法人で、事業を始めたばかりだとしましょう。
あなたは、ボールペンを1本買いに行きました。そして、1本105円で買いました。
この行為については、もちろん経理の処理が必要です。では、どのような処理
が必要なのでしょうか?
答えを先に言います。次のような内容を経理ソフトに入力しなければなりませ
ん。
→借方 事務用品費 100 貸方 現金 105
借方 仮払消費税 5
(事業を始めたばかりの方は、通常消費税を納めなくてよいので、上記のような
"仮払消費税"は必要ありませんが、ここでは便宜的に、消費税を納めるべき事
業者であると仮定します)
上記の内容を即座に理解された方は、簿記の知識がある方か、よっぽど勘の
いい方です。普通の方は「借方」とか言われても、「へ?何それ?」といった感じ
だと思います。それが普通です。
上記の入力(仕訳<しわけ>といいます)の意味ですが、まずは現金が減ってい
るので、右側の貸方に消費税込みの105を入れます。
次に、事務用品費という"費用"を税抜きの金額で認識します。これは消費税込
みで入力する方法もあるのですが、上記の例では消費税抜きの方法をとってい
ます。
そして、仮払消費税なのですが、消費税というのはそもそも消費者が負担し、事
業者(会社や個人事業者)は消費者から(もしくは他の事業者から)売上の中に含
まれる、預かった消費税を国に納めます。そのとき、預かった消費税から、払った
消費税を引くことができます。
そのため、この場合は、払った税金であることを認識するために、仮払ということ
にしておきます。
実際仮払消費税は、税込みで費用を入力していただくと、経理ソフトで税抜金額
と税込み金額に分けれくれます。
それでは次に、商品を210円で売り上げたときはどうすればいいでしょうか?
などとやっていると、何ページあっても説明できないほどになってしまいます。
(HP上で"経理処理教室"として、代表的な処理方法を載せる予定です。しばらく
お待ちください)
"経理処理"というと、上記のような入力(仕訳といいます)を、規模にもよりますが
月に何十、何百と入れなければなりません。
さて、経営者の皆様は、このような経理の処理をどうすればいいのでしょうか?
次のつが考えられます。
1.経理処理はすべて税理士や行政書士、記帳代行会社にお任せ
2.経理ソフトに自社で入力し、税理士にチェックしてもらう。決算と税金の申告
は税理士にお任せ
3.税金の申告まで、すべて自社で完結
1.については、比較的安価な料金で、経理処理を行うことができます。ただし、
すべてまかせっきりにした場合、税理士等の言いなりになってしまい、経営の改
善などがうまくできないかもしれません。
2.は、経理総務スタッフを雇うか、経営者の方がご自分で記帳することになり
ます。経理スタッフにしてもご自分でやるにしても、ある程度の費用は必要になり
ますが、自社でのチェック機能が働き、経営数字を改善していくためにはいい方
法です。
3.は、比較的規模の大きい会社に多いようです。専門的スキルを持った経理
スタッフが必要になります。ただし、税理士のサインが得られないため、申告内
容の間違いなどを税務署に指摘された場合にリスクがあります。
上記のメリット・デメリットや自社の事情に合わせ、方法を選んでいただきたい
と思います。
自社で経理処理をされている場合、必要のない処理や間違った処理をしたり、
必要のない書類を作るなどして、経理処理に無駄な時間をとられている場合が
多いと思います。
それらを改善し、浮いた時間でもっと付加価値のある仕事をしていただくよう、
経理の合理化にも力を入れるべきだと思います。
なお、個人事業者の方については、Excelでカンタンに経理から申告までを行う、
ということも可能です。ご検討されてみてはいかがでしょうか?
山本憲明税理士事務所
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