|
|
|
【起業家の皆様へ】
☆経理・税金入門(実践編)
3.経理処理の流れ
さて、個人事業者の行うべき経理処理について、ここからが本番になります
(1)個人事業者の経理については、下記のようにいくつかの方法があります。
@家計簿のように、収入と支出だけを記録する方法
A会社の経理と同じく、複式簿記で記録しする方法 それぞれの方法のメリットとデメリット挙げてみましょう。
| @の方法 |
メリット |
・家計簿と同じ感覚で記録すればいいので、簡単で楽。
・経理の専門知識が不要 |
| デメリット |
・青色申告の控除(55万円)が受けられないため、税金の負担が大きくなる ・経営成績、財政状態などの把握が難しい |
| Aの方法 |
メリット |
・青色申告の特別控除(55万円)が受けられるため、税金の負担が減る ・経営成績や財政状態などの把握が容易 |
| デメリット |
・記帳に手間がかかる ・ある程度の経理知識が要求される |
※青色申告控除は、平成16年分(17年の3月までに申告)までは、@の方法であっても、貸借対照表や損益計算書を提出すれば45万円の控除を受けられますが、平成17年分から、その控除額が10万円となります。
一方、Aの方法における控除額は、平成17年分から65万円になります。ですから、税金の負担の面だけ見ると、Aの方法が断然有利になります。
それでは、どちらの方法を選べばいいのでしょうか?
まず、年間の売上げが少なくて規模の小さいうちは、@の方法で処理しても問題ないと思います。複式簿記で経営成績等を把握するよりも、売上げを上げることに注力する方がいいと思われるからです。
しかし、ある程度の売上げ(たとえば、年間売り上げが500万円)を超えると、
・節税の必要性が高まる
・経営成績等の把握が重要になってくる
・将来の法人化を視野に入れると、複式簿記で記帳を行うことが望ましい
などの理由から、Aの方法に切り替えたほうがいいのではないでしょうか?
@の方法を選択した場合は、大体月ごとに、売上やその他の収益および経費等を集計し、利益の金額を求めればよいことになります。ですから、それほどの専門知識は必要としません。
それでは、たとえばAの方法を選択した場合、具体的にどのような記帳をすればいいのでしょうか?また、複式簿記とは、どのような方法を言うのでしょうか?
(2)記帳方法
複式簿記の説明をすべてここでできればいいのですが、そもそも複式簿記の説明だけで分厚い教科書があるくらいですので、ここでは非常に基本的な事項のみを学ぶことにしましょう。
(複式簿記とは何か)
そもそも、複式簿記とはどういうものなのでしょうか? まず、あなたが商売で使うためのペンを文房具屋で買ってきたことにしましょう。ペンを買うにはもちろんお金が要ります。例えば100円としましょう。
あなた買ったペンと引き換えに、財布から100円が減ります。まずは「100円の減少」という事実が発生します。
家計簿ならばそこで終わりなのですが、複式簿記は、そのペンの価値について考えることになります。
そのペンは、商売に使うためでしたよね?そのペンがなければ商売(例えば領収書を書くときに使うので)ができないとすると、そのペンは””商売に必要ということがいえると思います。
こういった、”商売に必要”なものを買うために使ったお金を「費用」といいます。 つまり、「現金の減少」と同時に、「(商売に必要な)費用の発生」が生じた、ということになります。
この事実を、複式簿記では @費用 100 / 現金 100 というように、/で仕切って左右に書きます。
では、商品を現金(200円)で売上げた場合はどうなるでしょうか? 結論から言うと、 A現金 200 / 売上 200 となります。売上によって現金が増加しますので、現金を左側(貸方<かしかた>と言います)に書きます。そして、その現金が増えた原因(この場合は売上)を右側(借方<かりかた>)に書きます。
長くなりましたが、要するに複式簿記とは、お金の動きを原因と結果の両面(必ずしもそうならない場合もありますが)で捕らえる記帳方法を言います。
まずは、@とAの基本形を覚えてください。費用を使ったときが@で、売上などの収益を上げたときがAになります。
(貸方と借方)
次に、貸方と借方のどっちに何を書くのか、ということを簡単に説明します。
とりあえずは次のものを覚えていただければ充分です。
(1)現金・預金や売掛金・設備資産などの「資産」・・・増加を貸方に、減少を借方に (2)借入金などの「負債」・・・増加を借方に、減少を貸方に (3)消耗品費・交通費などの「費用」・・・発生したら貸方に (4)売上・受取利息などの「収益」・・・発生したら借方に
(3)まとめ
上記の内容は、とりあえずは今「ふ〜ん。なるほど」と1回覚えてください。しかし、忘れていただいてかまいません。
忘れた場合は、このページに戻っていただき、再確認していただければいいと思います。
(ブックマークされることをオススメします)
さて、上記の簿記の基礎はわかりました。では、実際にそれを記録するためには、どうすればいいでしょうか?次のページで、確認しましょう
⇒⇒個人事業者の経理【3】実際の記帳方法 へ
|