千葉県船橋市の山本憲明税理士事務所


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1.個人事業とは?

 「個人事業」とは、何でしょうか?

その名前の通り、「個人で行う事業」のことです。「個人事業」を2つの言葉に分解すると分かります。「個人」と「事業」です。

(1)「個人」とは

まずは、「個人」から見ていきます。税金など法律の世界では、2種類の“人”がいます。「個人」と「法人」です。

「法人」という言葉は、聞いたことがあると思います。そうです。会社のことです。正確には、会社以外の“組合”なども法人に含まれるのですが、会社のことだと思っていればいいでしょう。

「個人」は、法人以外の人のことです。簡単に言うと、あなたも私も、その辺にいる方もみんな「個人」です。

(2)事業とは?

「個人事業」の「事業」とは、商売のことです。八百屋さんも魚屋さんも、すべて「事業」を行っていることになります。

基本的には、自分で相手にモノやサービスを売り、対価(お金など)をもらうと、それは事業ということになります。八百屋さんは野菜というモノを、対価(お金)をもらって売っています。

また、例えば司会業などは、“司会”というサービスをお金をもらって売っているという意味で、事業ということになります。
サラリーマンが会社で対価をもらって働くことは、事業にはあたりません。また、自分が持っている土地を売ったり株を売ったりすることも、それ自体を継続的に(いつも、繰り返し)商売にしているのでなければ、事業にはなりません。

一時的にたまたま儲かってしまったものなども、事業には当たりません。「継続的に」という言葉が重要になってきます。判断が難しいときは、「継続的に」行っているかどうかを基準に判断してください。


では、個人事業の会計や税金の話、始めたらどんなことをするか、ということなどは、次以降で見ていきましょう。


2.はじめたら何をする?

個人事業は、誰でもいつでもはじめることが可能です。もちろん、サラリーマンでも、個人事業をはじめることは可能です。(ただし、副業禁止などの規定がある場合は除きます)

個人事業をはじめるのに、特に大げさな手続きは必要ありません。紙を1枚出すだけでも、はじめることが出来ます。

その提出する紙は、
→個人事業の開廃業届け(別ウインドウが開きます)です。これは、税務署に提出します。書く内容も、それほど難しくはありません。

これだけでも個人事業ははじめられてしまうのですが、他にも青色申告(詳しくは次のページでご説明します)の承認を受けたい場合や、従業員などを雇って給与を支払う場合などは、別の書類を提出する必要があります。

それらの書類については、まとめたページがありますので、是非ご覧下さい。
→個人事業の提出書類へ(別ウインドウが開きます)


そして、それらの書類を提出したら、今度はお金の管理です。個人事業者は、個人の財布と事業(仕事)の財布を分けるのが非常に困難です。どうしても一緒くたになってしまい、あとで経理の処理や税金の計算をする場合に、大変になってきます。

あらかじめ、個人(家庭用)と事業用のお金をしっかりと分ける習慣を持っておいたほうが良いと思います。まずは、事業に入れる金額をとりあえず決めてしまいましょう。

次は、個人事業者の「経理」「会計」について書いていきたいと思います。



3.自分で出来る記帳方法

個人事業主の方は、それほど複雑な取引が多くなければ、ある程度はご自分で記帳(お金の出し入れや売上など、帳簿を記録すること)できます。

まずは下記の点を注意して、やってみてください。


(1)財布を分ける

まず、個人事業者は、個人の財布と事業の財布が混同してしまうことが多いと思いますが、それをなるべく分けるようにしてください。

事業用の財布を買って使い分けたり、金庫をしっかりと用意していただいたりするのが最高ですが、そこまでしなくても、自分の財布から事業用に立て替えた金額がいくらか、など、事業にいくら使ったかをしっかり把握できていればいいです。


(2)事業専用の通帳を作る

次に、事業専用の口座を作ってください。売上の入金や、経費の支払などをなるべくその口座でするようにします。


(3)領収書類を取っておく

事業のために使う経費などの領収書、相手からの請求書などは、必ず全てとっておいてください。また、自分が売上を上げるときの請求書や領収書の控えも、とっておいてください。

領収書や請求書などは、次のように保管していただければ、と思います。

・内容が分かりにくいものは、内容を書いておく
・月別に分類
・大きな紙と小さな紙にわける
・日付順に並べる
・出来れば、番号を振る

もちろん、台紙に貼って、下に内容等を書くのが一番いいのですが、要は整理ができていればいいわけで、上記の方法でも大丈夫でしょう。


(4)現金出納帳を作る

現金出納帳といっても、そんなに大したものではなく、日付、支払(受取)先、支払(受取)内容、増加、減少、残高の欄をexcelや手書きの表で作っていただき、そこに書き込んでいくだけです。

預金から始めに現金を引き出したときがスタートです。スタートの行に、引き出した日付や金額を書いていきます。こんなイメージです。

 

日付 支払(受取)先 内容 増加 減少 残高
4/1 (開始)  
0
4/1 預金 引き出し
500,000
500,000
4/2 ○○ショップ 消耗品
4,000
496,000
4/3 △書店 書籍
1,470
494,530
     
     

領収書等に番号を振っている場合は、その番号を書く欄を設けてください。


(5)預金通帳に経費や売上などの内容を書く

預金の取引内容が分かるよう、通帳の行余白に取引内容を書いておきます。領収書等に番号を振っている場合は、その番号も書いてください。

ネットバンキングなどを利用されている場合は、利用明細をexceの表lなどに落として、表にして取引内容を書くようにしてください。


(6)会計ソフトに入れていく

上記の準備が出来れば、会計ソフトに入力することが可能です。

最近の会計ソフトは良く出来ていますので、初心者でもある程度は入力をすることが可能です。

上記の準備が出来ているのであれば、後は表の内容と通帳の内容を、会計ソフトの「現金出納帳」と「預金出納帳」に入れれば、大体の取引については入力されたことになります。

会計ソフトに慣れていれば、領収書の内容などを直接会計ソフトに打ち込むことで、究極の「日次決算」(日ごとに事業の状況を把握できる)も可能です。

決算で処理しなければならないことや、その後の確定申告については難しい部分もありますが、ある程度の準備をやっていれば、何もしていない状態よりは格段に楽になります。

そのような場合は、自分で出来るかもしれませんし、もし税理士に依頼する場合でも、金額を抑えることができるでしょう。


(続く)

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